手話通訳派遣事業は無料か、有料か。

■手話通訳派遣無料か有料か 揺れる県内自治体■
http://www.kochinews.co.jp/0701/070131evening01.htm

高知新聞社のWEBサイトに上記記事が掲載されていました。

障害者自立支援法にともない、手話通訳派遣事業が法律上は有料化にすることが
可能となったことで各地で色々と問題が出ています。

手話通訳派遣事業は地域生活支援事業の中に含まれており、必要な費用を1割負担とするか
今まで通り障害者の負担無しで実施するかが行政の判断で決定できることになっています。

日本各地では聴覚障害者団体の取り組みにより、ほとんどの地域で現状のまま、
自己負担無しで派遣を受けられるようになりました。
しかし、行政によっては自己負担を頂く、という考え方の場所も依然として残っているようです。

聴覚障害者が自己負担に反対する理由は主に以下の点です。
・手話通訳者が必要なのは聴覚障害者のみではない。
⇒聴覚障害者が病院に通院したとき、手話通訳の派遣を受けることがあります。
では、このとき手話通訳者はどのような役割があるのかと言うと以下の3点です。
1) 患者(聴覚障害者)が医者に自分の症状を伝えるときに手話を音声に通訳する。
2) 医者(健聴者)が患者に色々説明するときに音声を手話に通訳する。
3) 薬局で薬剤師が患者に薬の説明をするときに音声を手話に通訳する。
いずれも、患者さんだけが必要とするのではなく、病院側の人も自分の説明をわかってもらうために
手話通訳者を必要としています。
筆談でやりとりすればいいではないか、と思う健聴者も多いかと思いますが、筆談には大きな問題点があります。
1) 聴覚障害者の中には文章が苦手な人が多い。
特に高齢者の方々は十分な教育を受けることが出来なかったため、文章の読み書きが苦手な人が多いです。
2) 筆談だとお互い面倒くさいので内容をはしょってしまう。
筆談だと長々と文章を書くのが段々と面倒になり、短い文章で済ませてしまいがちです。
しかし、音声だと数倍の情報を得られることが出来るため、不公平感があります。

別例としては、学校で面談や学級懇談会など等が開催されます。
この時、先生は聴覚障害を持つ親に対して用事があるから呼び出したわけです。
それなのに手話通訳を派遣してもらった際の費用は呼び出された側が負担しないといけない、というのは
変な話ではないでしょうか。

聴覚障害者も自分のお金が勿体無いから反対しているわけではないのです。
手話通訳者を必要としているのは自分だけではないのに、自分だけが負担しないといけない
今の制度に納得できないため、反対しているのです。

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by maro1010 | 2007-01-31 22:17 | 聴覚障害


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