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筑紫哲也ニュース23 マンデー・プラス「ろうがいい ~手話の子どもたち~」

6/11の「筑紫哲也ニュース23 マンデー・プラス」内で龍の子学園が紹介される、と聞いたので録画して見てみました。
サブタイトルは「ろうがいい ~手話の子どもたち~」です。

現在の日本におけるろう教育は口話法が主流となっています。
しかし、ろうの子供たちが言葉を学ぶ際、手話で教育を受けてもいいのではないか、
またその権利があるはずだ、という考え方がじわじわと増えてきています。

龍の子学園は手話で教育を行う、という考え方の下、創立されたフリースクールで
現在は東京都の教育特区認定を受け、学校法人に生まれ変わるための準備中です。

番組内では龍の子学園に通う子供たちにスポットを当て、手話による教育について当事者の
声を取り上げていました。

番組を見て感じたことは、手話で話す子供たちの顔はいきいきしており、
学校に通うのが楽しくてたまらないという雰囲気で溢れている、ということです。
また、子供と両親のコミュニケーションも両親が手話に理解を持ったことで手話による
コミュニケーションとなり、口話よりコミュニケーション量が増えた、ということでした。

私自身は口話法で育った世代なのですが、もし自分が小さい頃から手話で教育を受けていたら
今とは違う自分だったろうか?とふと思うことがあります。
スタート地点が違うだけで今は同じ道を歩いているかもしれませんが。

番組内では手話を第一とし、日本語の文章を勉強する方法は手話を日本語に翻訳することで
身に着けている、ということでした。
日本語の文章力を身につけるのはとても大変なことです。
文章力に関して言えば、口話法でも手話でもあまり大差はないのではないか、と思います。
「て」「に」「を」「は」は確かに手話ではあまり意識しませんし、日本手話だと
日本語の文章とは単語の表現の順番が前後するという特徴もあります。
でも、最終的には文章力は色々な文書を読み、そして自分で日記などで文章を書いていくことで
経験値を少しずつ積み重ねていくより他無いのではないのでしょうか。

ろう者から見ると健聴者は文章力がしっかりしている、という意識が強いのですが、
実際には文章力がそれほどでもない大人も最近増えている気がするのは気のせいでしょうか。

あと、日本語の難しいところは?と子供に聞いたとき、漢字を書く順番が難しい、という子供がいました。
大人でも手書きをしなくなると漢字の書き順を忘れ、間違えることが増えるのでそれは大人も同じだよ、
とその子供に伝えたいものです。

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by maro1010 | 2007-06-12 21:40 | 聴覚障害


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